地盤絡みの固い話が続いていたので、軽い話を。意匠設計の際、単身者向け住戸とファミリー向け住戸では、冷蔵庫スペースの大きさが変わることをご存知だろうか。単身者向けの冷蔵庫は基本的に背が低いため、冷蔵庫の上に電子レンジを設置できるよう、トップテーブルが耐熱仕様になっていることが殆どだ。そして、トップテーブルが耐熱仕様になっている機種は、全幅500mm以下であることが多い。対して、ファミリー向けの冷蔵庫の全幅は650mm程度であり、背も高いので耐熱トップテーブルは省かれていることが多い。ということで、単身者向けの住戸の冷蔵庫スペースは幅500mm+αとし、電子レンジ置場については特段の考慮をしないことが基本となる。ファミリー向けの住戸の場合、冷蔵庫スペースは幅650mm+αとなり、キッチンの何処に電子レンジを置くかについては、設計時に考慮する必要が出てくる。物件力の強さは、こういった細かい部分の積み重ねで変わってくると私は思っている。
冷蔵庫と電子レンジのスペース