半地下で考慮すべきこと

一定条件を満たした地下室は、延床面積の3分の1を上限として、容積率算定上の延床面積から外せる。これを活用して半地下の住戸数を増やすと、建物の利回りを上げることが可能だ。しかし、半地下は設計も施工も難しい。少なくとも以下については考慮しておかなければ、大きなトラブルが起こるだろう。

<設計>
・自治体の条例(半地下のみの住戸はNGの場合がある)
・サッシの大きさ(採光は取れるか?/避難経路として有効か?)
・排水の経路と設備(ポンプは二重化すべき)
・道路面の目隠し(覗かれる住戸に店子は入らない)

<施工>
・運搬条件(地型や前面道路によって使える重機が変わる)
・山留工法(安全性とコスト面を両立できる工法を選べるか?)
 →深さ/土質/地下水位/隣地とのクリアランスなど検討事項が多い!
・溜まり水の処理(水に浸かって施工はできない)
・地下部の防水(先付け外防水はマスト)

-土木1mm成長録, 建築1mm成長録
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