忘れがちな手続き

新築は、建主(発注者)/設計/施工の三者がそれぞれのタスクを担当しながら推進していくものであるが、誰が担当なのか定義されず、実施が抜け落ちてしまいがちなタスクがいくつかある。建物の表題登記、住居表示の届出、ゴミ収集依頼といった手続きである。竣工前に建物の表題登記を終わらせていないと、金融機関が抵当権を建物に設定できないので、最終金の融資実行を拒否されてしまう。店子さんが入居する前に住居表示の届出を終わらせていないと、住所が確定していないので、住民登録を拒否されてしまう。ゴミ収集依頼が行われていないと、ゴミ置き場にゴミを出しても回収が行われず、ゴミが溢れてしまう。これらの手続きは、基本的には建主が担当するものと思って、実施や作業指示を行った方が良いだろう。気の回る設計や施工であれば、自分のタスクとして捉えてくれることもあるが、それに期待するべきではない。

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