一般工法と認定工法

柱状改良には、一般工法と認定工法という分け方もある。一般工法は、日本建築学会や日本建築センターが公示する方法で設計/施工されるもので、標準的な改良強度とコストとなっている。認定工法は、設計/施工に特別な工夫が加えられたもので、一般工法より強い改良強度を発揮する工法や、癖の強い地盤でも改良効果を発揮し易い工法などがある。これらの認定工法は個別の地盤改良会社によって開発されており、日本建築総合試験所や日本建築センターからの技術証明を受けることにより、その性能が第三者から保証されている。

地盤改良の方針が柱状改良となった場合、まずは一般工法を検討するのが良いだろう。基本的には一般工法が最もコスト合理的な選択となることが多いからだ。認定工法は個別の地盤改良会社によって開発されているため、どうしても研究開発費が工事費にアドオンされてしまう。ただ、一般工法を選択すると改良強度が伸びないケースでは、認定工法を選択した方がコスト合理的になることもある。例えば、粘性土で摩擦支持させたいケースでは、周面摩擦力を多く取れる認定工法を用いた方が良いかもしれない。必要な改良体の本数が多過ぎて配置が困難となったケースでは、先端支持力を多く取れる認定工法を用いた方が良いかもしれない。

-土木1mm成長録
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