①地上3階以下、②建物高さ13m以下、③軒高9m以下、④延べ面積500平米以下の全てを満たす建築物の地盤改良は、『小規模建築物基礎設計指針』というガイドラインに従って設計が成り立てば、確認申請を通すことができる。通常よりも簡便な検討で設計を済ますことが可能となるので、大胆に地盤改良の合理化を図れる余地も生まれる。ただし、地盤の沈下や液状化については、単に小規模建築物基礎設計指針に則った検討をするだけでは、危険な設計になってしまうケースもある。土質力学の基本的な考え方と、地盤改良工法の特性の両方を踏まえた上で、何を省いても問題無いのか理解していなければ、冒険は避けた方が良いだろう。
小規模の功罪