防音≒重量と密閉度

私は不動産投資家でもあるので、自分の所有物件で賃貸借契約の解約を連絡されることがある。このとき、解約理由が騒音だと、非常に悲しい気分になる。何故なら、今のようにWRC新築に特化していれば、恐らく騒音で解約とはならなかったはずだからだ。そう、騒音で解約を連絡されるのは、木造や鉄骨造ばかりなのである。音は隙間があると回り込んでくるので、柱で支える構造の建物だと、水平方向の音の伝わりを止めるのが難しい。また、密度が高く重い素材であるほど遮音性能が高いので、床が板貼りであったりALC(軽量コンクリート)であったりすると、垂直方向の音の伝わりを止めるのが難しい。ということは、壁で支える鉄筋コンクリート構造(WRC)の建物であれば、密度が高く重い素材である鉄筋コンクリートが、水平方向の音の伝わりも、垂直方向も音の伝わりも、かなりの割合で止められることになるのだ。コロナ後の住まいでは、基本的な住宅性能の高さが評価されるようになっている。防音は住宅性能の中でも大きなパートを占めるので、その意味でもWRC新築にはアドバンテージがある。

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