トイレと給湯器が手に入らず、繁忙期での引き渡しが間に合わない案件の話を耳にする。これは、新型コロナによる工場稼働低下が原因の半導体供給不足が影響していると言われていたが、そうであればFY22も同様の状況が続くだろう。半導体の製造に必要な希ガスの供給の半分をウクライナが担っていたからだ。コロナ禍を脱して需要も供給も平時に近付いていくと思っていたが、今度は戦争だ。供給を絞らざるを得ない状況になると、日本特有仕様のせいで利幅も数量も小さいトイレと給湯器の生産は、海外OEM工場の立場からすれば、どうしても後回しにせざるを得ない。今から在庫を確保しておかないと、大変なことになりそうだ。
(参考)
ウクライナの半導体製造用ガス2社が生産停止、世界供給の約半分カバー
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-neon-idJPKCN2LA0MP