新築企画代行では、建主様がビギナーの場合、融資付けを支援することもある。基本的には、金融機関が是非お金を貸したいと思うレベルの資産を持っている方がビギナーであることは少ないので、色々な金融機関を回ってギリギリのところで融資のアレンジを成り立たせるという展開になる。よって、融資付けが成功したケースを思い浮かべると、金融機関側にも特別な事情があったことが多い。例を挙げよう。
・期末に向けての貸出実績が足りていなかった。
・ライバルの地銀に対抗して、不動産向けの融資を増やす方針が出ていた。
・出来立ての新店だったので、新しい得意先を開拓したかった。
・本部所属の営業支援担当の顔を立てるため、数字を上げたかった。
・支店の近くが建設地で、更地のままにしたくない地元の声があった。
改めて例を眺めてみると、天の機/人の縁/地の利、いずれかに恵まれたときに、融資は下りているなと感じる。最後に勝負を分けるのは、ロジックではなく運の強さとなれば、徳を積んでおくことも新築投資には必要なのかもしれない。