W150シングル配筋の耐力壁

Wは厚みを意味する符号で、その後の数字は具体的な厚みをミリ単位で表したものである。よって、W150シングル配筋の耐力壁というのは、150ミリ厚のコンクリート内に鉄筋が一重の網状に組まれている壁となる。一般的には、W180ダブル配筋の耐力壁を用いて建物(壁式RC)は設計/施工されるが、実は構造的にはオーバースペックであることも多い。壁を薄くできれば建物が軽くなり、建物が軽くなれば地盤改良費が安くなる。ダブル配筋がシングル配筋になれば、そのぶん鉄筋量が減り、鋼材費が安くなる。耐震性を気にされる方がいらっしゃるかもしれないが、それについては浮いたコストを耐震補強に回せば良いだけである。私は、W150シングル配筋の耐力壁を積極的に採用している。

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